メトロノーム−4・メトロノーム想定演奏をしてみる

さて、メトロノームの連載の4回目。
1回目で書いたとおり、以下の文から触発され
考えたことを書いている。


>場所が変わり、先生が変わっても、言われることは共通。
>表情はつけてもいいが、後ですること。始めは棒読み。音価を正確に。
メトロノームを使わない練習は、一切ありえない。


これまでは、
メトロノームってやっぱり必要だよね」
ということを書いた。


今回と、明日の最後は、
「でも・・・」
という部分について書いていく。



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メトロノーム想定演奏をしてみる


自分が上記の文書に同意と同時に、
違和感も感じたのは、


>表情はつけてもいいが、後ですること
メトロノームを使わない練習は、一切ありえない。


というところだ。
では、
メトロノームのない時代はどうしていたのだろう」
そんなことを考えた。


上記の>の文書のいいたかったことは、
表情付けなんかを考える前に、
『まず、個性とかそういったものは排除して、
 正確に譜面どおりまず弾けるということが大事なのだ』
ということだろう。


それでは・・・・
ということで、やってみた。但し、メトロノームなしで。
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>表情はつけてもいいが、後ですること
 ⇒つまり表情はつけないで演奏すること
メトロノームを使わない練習はありえない
 ⇒メトロノームはないけれど、出来うる限り一定テンポで
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結果・・・・面白くなかった・・・


もちろんできなくはない。
しかし、おそらく、全く練習にもなっていないだろう。
結局、自分の中でつくる仮想メトロノーム
というのは、は全く意味をなさない。


要するに、
「自分の外から来るものと合わせる」
ということが肝なのだということに気付いた。
(これが正しいかはわからないが、
 自分としては、そうだ)


それと、
「表情付けをなくすという表情付けをしている自分」
に気が付いた。



結論。


自分は自分が思うように
ガンガン表情付けして弾いて、
つまり楽しんで演奏していいと思う。


メトロノームを使って練習するのは、
自分なりの表現が一応できて、
それを自分で聴けるようになって、
それから、
メトロノームで・・・
というほうが性にあっているようだ。


ただし、これはこれで、必ずやった方が
いいと思う。
前回まででいったように、
自分の技術力、弾きながら他の方の演奏を聴く
力がどうなのか、すごくいいチェックになるからだ。


これは、演奏技術の修得と言う意味では
「遠回りをしている」
ということかもしれない。


でも、いいだろう。
毎日楽しく弾くことが目的、
という自分にとっては、
自分が楽しくない演奏は
時間がもったいないとし、
それに、
「自分がやりたい表現が先にきて・・・」
というのが自分にはあっている。


この点が、
>表情はつけてもいいが、後ですること。始めは棒読み。音価を正確に。
メトロノームを使わない練習は、一切ありえない。
という意見に対して、
「ひっかかった感じをもったところ」
なのだろう。


今日は以上。


明日でメトロノームについての本シリーズは最後で、
明日は
・合わせるという妙技



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070121
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
エボラ出血熱の原因ウイルス、東大チームが無害化に成功
致死率が90%にも達するエボラ出血熱の原因であるエボラウイルスを遺伝子操作し、特殊な細胞の中でしか増えない安全なウイルスに改造することに、河岡義裕・東大医科学研究所教授らの研究チームが世界で初めて成功した。
エボラウイルスは、外部と隔離された実験室で極めて厳重な管理のもとで取り扱わなければならず、これが治療薬開発などの研究が進まない主因になっていた。この改造ウイルスを使えば、通常の実験室でも研究が可能となり、今までなかったワクチンの開発などが大きく進む可能性がある。近く米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
研究チームは、エボラウイルスの増殖にかかわるたんぱく質「VP30」に着目。カナダにある特別な実験室で、このたんぱく質を作る遺伝子を取り除いた改造ウイルスを作製した。次に、この改造ウイルスを通常の細胞に感染させたが、1週間たってもまったく増えず、反対に、VP30を作り出す特殊な細胞の中では増殖した。


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