メトロノーム−2 ・テクニカルからの速度しばり

自分はたまにしかメトロノーム
使った練習というのをしないのだが、
では、メトロノームを使った練習を軽んじているのか?
というとそんなことはない。
メトロノームを使った練習は非常に大切」
と思っている。


弾き始めて十分弾きこなせていない曲を
「とりあえず自分の演奏どうだろう・・」
と録音して聴いてみたりすることがある。
もちろん、曲を楽譜みながら
覚えながら・・・という状況なので、
メトロノームを使っていない状況だ。


すると・・・・


大抵(自分の場合95%以上の確度で)
その下手さに愕然とする。


まだ、表情付けとかいう段階ではないので、
当然下手なのはあたりまえなのだが、
驚くのはそのリズムの曖昧さだ。


脈絡なく速くなったり遅くなったりしている。


で、ものすごく愕然とするのだが、
愕然とする理由は、「ただ下手」
なのではなく、
実は弾いている自分としては、
「テンポは極力一定に弾いたつもりなのに
 そうなっていない」
ということがあるからだ。
「これ、自分の演奏じゃない!!」
というような気持ちになる。


理由は、冷静に聴き返してみると
わかるのだが、
要するに、
「難しいところで遅れる」
ということだ。
譜面から読み取るのが
難しかったところ、
右手、左手の使い方を
考えたところ、
こういったところで、無意識に
極わずかだが遅れがでている。
逆に言うと、
「手馴れた部分」では、
頭も手も先読みしてしまって、
テンポは走り気味になる。


下手な役者さんが、
次の展開をしっているので、
間が取れないで下手(間抜け)
になるのと同じだ。


要するにテクニカルな要因で速度が
揺らいでしまうのだ。
これは、曲想から曲を音楽として
理解したときに自然と得られる
表現としての速度の揺らぎとは
180度違うものだ。


こういうのの矯正のための
最も効果的な練習というのが、
メトロノームを使う」
ということなのだろう。


以上。


<あと残っている書きたい項目>
・弾きながら聴く技術
メトロノーム想定演奏をしてみる
・合わせるという妙技


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070118
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
川上未映子:“芥川賞効果”でCD完売!
(けっこう多才な方なのですね)
自費出版大手「新風舎」が破産、印刷会社など支援断念
・大田経財相「もはや経済一流ではない」 国会演説で指摘
(自分を一流とみてしまうことは、とてもリスキーだと思う)


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