ワープロの技術

仕事で部下の文書に朱を入れる。


しかし、それにしても文書が
いまいちだ。


仕方なく、朱を入れる範囲が広がっていくのだが、
それに従い、その部下の表情が暗くなっていくのが
わかる。


これはよくないな・・・
と思い、一応その朱書き原稿を渡すと
ともに、彼の席の後ろから、直接
文書の修正を手伝うことにする。


そうしてみて、なるほどと思った。


まず、ワープロの速度が遅い。
従い、思考が途切れてしまって、
つっかえつっかえ書いているのだ。


また、行のそろえとか、変換のセンス、
そういったものが、いちいちまわりくどい
やり方をしている。


これでは、「文書を練る」といったところ
にはいきつかないだろう。


それに加えて問題は、
その方が、そういう
「ストレスがたまるやり方で日々甘んじている」
というところにもある。


毎日のことなのだから、
いろいろ、工夫していけばいいのにと
思うのだが、それがなされていない。


自分としても、そこまではなかなか
指導はしにくい。
(上司としてやるべきか・・・)


とりあえず、1文を短く、過剰書きを
基本とすること、
結論、重要部、芯になる部分、を
先に書くこと、
といった、ワープロの技術を
カバーするような方法でいっしょに
つくっていった。
(途中から、自分がワープロをうって、
 実際にみせながら)


是非とも、彼の文書を作る技術が
向上していってくれることを望む。


PS
ワープロを打つことを後ろからみている
とその方の思考というか、思考方法が
ある程度みえるものだなあ、と
感じた。


自分が文書が上手だな、
と思っている方の後ろで、
どんな書き方しているか、
見てみたいな、
なんて思ってしまった。


それと、今の時代であっても、
手書きで書いている作家の方
なんかのその書くところをみるのも
実はすごく興味がある。
でも、
これはみる機会は、得られないだろうな・・・。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20061005

<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427