前回の番外コラム-3は「NCZカレー」というクラスタでの恐ろしい（？）というか、「普通ではないメニュー」のことについて書いた。
クラスタのマスターはそういう変なメニューをよくつくる。なのでお店にいったときは、カウンター前のホワイトボードに新しいのが増えてないか、必ずチェックすることがポイントだ。現状でも変なのがいっぱい書いてある。
例えば、「メタボ丼」。要するに豚丼なのだが、これは名前が豚丼では面白くないので、そうしたそうだ。
ちなみにそしたら、注文が倍増したとのこと。・・・なんとなくわかる。
「てぬきうどん」
冷凍うどんをレンジでチンくらいで、マスターとして超手抜きして作りたかったらしい・・・。
ところが、そのつもりだったのだが、具を付け足したりして「結構手がかかる」ものになってしまったとのこと。マスターの表現を借りると、
「いかに手がかかってないようにみせるかで手がかかってしまう」
とのこと・・・。今は更に、
「デラックス手抜きうどん」
も登場。なにがデラックスなのか・・・・・
こういう状態なので、思わぬ飛び出す新メニューは要注目だ。でも、はずれもある。
「真タコライス」
これは通常の所謂タコ飯で、それなりにおいしい。これがヒットしたので、ちょっと行き過ぎてしまったのが、
「いいタコライス」
なんと、そのタコライスのどんぶりの4つ端にたこ焼きがのっかっている・・・具がたこ焼き・・・ちょっといまいちだった。
それから、メニューの記載として異彩を放っているのが、
「トマトミルクシェイク」
これ自体は「あり」、と思うのだが、メニューの表記には、そのあとに
「まずいです」
と書いてある。ホワイトボードの記載も過激で、
「チョー激マズ」
とか書いてある・・・・
「なんで？」
とほとんどの方が思う。普通「まずい」ってメニューに書くか？？？
実は、マスターはトマトが嫌いとのこと。しかも見るのもいやなくらい嫌いとのこと。
そんなマスターに常連客が、冷やかしでトマトを使ったドリンクの新レシピをリクエストしたのだ。当然ながら、
「ぜったいいやだ」
と断っている。しかし、いろいろ話の成り行きがあって結局作ることになったもの。マスター自身は、
「まずくて、誰も飲まない。飲んでもみんなのけぞる」
といまでも信じており、正直なマスターはその気持ちをそのままメニューに綴っているのだ。
「即消えるメニューだな・・・」
マスターは疑いなくそう思っていた。しかし、これが思いのほか評判がよい。
お客様 ：「このトマトミルクシェイクっていうの飲んでみようかな」
マスター ：「ぜったいまずいですよ、まずいって書いてあるでしょ」
廻りのお客様：「いや、けっこういけるよ」
お客様 ：「・・・ためにしのんでみようかな」
マスター ：「まずいんだけどなあ・・・」
お客様 ：「（一口飲んで）・・・結構いけますよ」
ちなみに自分はこのドリンクがお気に入りだ！（実はいつも車でくるので、アルコールは飲めないし）毎回注文している。
「マスター、まずいやつお願いします！」
こういう、遊び心のあるクラスタのメニュー、自分は大好きなのだ。
PS
ミクシィ（ずいぶん参加者増えてますね）では、「クラスタ」のコミュニティーがあるのだが、このコミュニティーの中に「こんなものが食べたい」
というトピックがたっていて、そこで時々、実に怪しげなメニューが相談されている。
PS
本音・・・
マスターの料理、結構いけます！
