でも・・・今は師をもたず 

以上書いたように、先生を持ったほうがいいというのが自分の意見であるが、今自分は、先生・レッスンは受けていない。とりあえず、なくても十分楽しい。
もちろんうまくなるという目的のみをハイライトすれば、習いに行くのは有効であることは間違いない。特に独学、我流の自分であるから、習うとそれなりにいろいろ直していただけるところがあると思う。
でも、以下の3つの理由で、今はとりあえず習わなくていいかと思っている。 

まず、1つ目の理由。
・独学で学びやすい環境になった 
今は、自分が学生だった70年代から90年代に比べ、本当に山ほどギターの教則本がでている。TAB譜もすごい量出回っている。しかもCD付きだったりする。だから、昔の自分が経験した程度の試行錯誤は、今であれば、相当小さい負荷で済む。

2つ目の理由。
・ 一回習いだしたら休みたくない。 
自分は、習い事に対し、休むこと、および、やめることに大きな抵抗を感じてしまう性格なので、習い始めるとそれが重荷になるのでは、と思っている。自分は普通のサラリーマンであるが、ご多分に漏れず結構忙しい。そういった自分の仕事の状況を考えると、レッスン休まなくてはならないことが少なくないと予想される。それは心情として自分にはとてもつらい。
レッスンを休みがちになると、先生に悪いし、そんなやり方では実のあるレッスンにならないだろう。お金を払ってやるということであれば、仕事との割り切り次第なのだが、それよりも、仕事と習い事のいずれかに休みを取らざるを得なくなってしまったときの、精神的な重さ、葛藤がよくない。休まないように努力すると思うが、それが精神的プレッシャーになるだろう。そうなると本末転倒だ。 
将来、もし自分の仕事が時間的に余裕のある状況となり、更に金銭的にも余裕がある状況があれば、いくつからでも習うのは楽しいことだろうから、チャレンジしてみたいとは思っている。まあ、仕事が落ち着くくらいの年齢で、子供も手がかからなくなるのでは・・・などとも思えるし。 

3つ目の理由。
・人前で定期的に弾き、また自分と同じようにアマチュアで、人前で弾くことにチャレンジしている人の演奏を聴く機会を得られているから
人前で弾き、またアマチュアの他人の演奏を聴く機会が得られるようになったということは、ある意味ものすごくいい先生についているのに匹敵する。自分の場合には、具体的には、現状クラスタのフリーコンサートにでることで実現できているのだが、本当に勉強になる。
マンネリかな、なんて思っていても、人前で演奏し、人の演奏を聴くと、本当にいろいろなことに気づく。それを目標としてやっていくことで、新鮮かつ、自分に無いものを追っていけているので、それが今の自分にとっての先生みたいなものだ。
自分が昔々経験した試行錯誤は、今人前で弾くこと、ほかの方の演奏を聴くことに対して、よい肥やしになっている。他の方の演奏を聴くことで、いろいろ技術的に参考にさせてもらったりができている。いまのところ独学ででもやること、やりたいことがたくさんみつけることができて、それを自分でいろいろ工夫していくことができる。そしてそれが楽しい。 

先生に習えば早く、簡単に解決するだろう。でも、趣味なのだから、自分で悩んだり、工夫していく事自体、つまりその過程自体も楽しんでいい。
ゆっくり自分で自分を楽しめばいいと思うのだ。 

以上先生についての自分の考えを綴った。
いい先生にならっている方が綴るべき内容なのだろうが、とりあえず、そうでない自分ではあるが正直な気持ちを綴ってみた。将来、もし先生に習えることがあったら、この項の続きを綴ってみたい。