ムンク展感想

今日は連休の楽日。
有意義に過ごそうと思って、
上野の西洋美術館のムンク展にいってきた。
こっちも今日が楽日なのだ。
前々から行きたい行きたいと思っていて
結局最終日になってしまった。
しかも、午前中にいこうと思って
いたのに、家人も東京にいきたいということで、
午後に・・・・
最終日でしかも午後になってしまった・・・
凄い混み方かな、と思いながらいったところ、
予想どおり、入場でまず30分待ち。
有名な絵画の前は、なかなかたどり着かない
くらい大変だった。


でも、内容としては満足した。いってよかった。


前日の夜、「予習」としてウィキペディア
始め、インターネットで「ムンクという人」
を勉強してみる。
なにしろ、知っているのはあの「叫び」
の絵くらいで、あとはほとんど知らない。
また、自分は好みとして
「元気のでる絵」の方が好きなので、
「叫び」をみるにつけ
「・・・本当に楽しめるだろうか・・・
 やめておこうか・・・・」
という気持ちもずっとあって、結果として
展示の最終日になってしまったということもある。


経歴をみるとやはり暗い・・・
5歳で母親が、14歳で姉が病気でなくなっていて、
それがずっとムンクに影を落としたそうだ。


しかし、絵をみてみるともちろん暗い絵は
とても暗いく、闇をイメージさせるのだが、
一方、「豊潤」とか「歴史」とか
とても明るいイメージのものもあって
いろいろイメージが膨らんで楽しかった。


光は光だけでは光になれない。
闇があるからこそ光なんだなあ、などと思った。


そんなことを思いながら観ていたのだが、
ムンクの鑑賞の仕方というのは、実はそれが
作者ムンク自体の意図でもあったようだ。


というのは、今回の展覧会のテーマは
「装飾プロジェクト」となっていて、
ムンク自体、たくさんの絵を壁の上部の
張り巡らし、「フリーズ」状にして鑑賞していた
とのこと。そのことで、
「絵画の交響楽を楽しんでいた」
とのこと。
よくわかる。
あの叫びの絵だけずっとみているのはつらい。
でも、それといっしょにとても明るい絵もあって
それらと対比して鑑賞すると、
それらがどちらも高めあう・・・というか
物語を語っているようで面白くみれる。


確かにそうだろうな・・・
交響曲でも、めちゃくちゃ暗いパートと
明るいパートがあって、聴ける方が、精神上は
安心してきける。(ものだと思う。)


また、セクシャルなものにも、とても正直な
感性で取組んでいて、それも楽しめた。


また、これは好みと思うが、
筆づかいが太い筆で、習字のように
絵の輪郭を「ぐいっ」という感じで
書いていて、これもなんか、筆の楽しさというか
万年筆の楽しさというか、そういう気持ちのよい
リズムを感じてとてもよかった。


ただ、お土産でかってきたはがきの絵では
そういったところは小さすぎてみえない。
ちょっと残念。


以上。本当にいい休みの最後になった。


明日から平常の日々が始まる。
はりきっていこう。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070106
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
新風舎民事再生法の適用申請へ…自費出版大手
・あゆ告白「左耳の聴覚失った」
胎盤働かす遺伝子発見、哺乳類の進化解明へ一歩
 母体と胎児との間で栄養などのやり取りを行う胎盤がうまく働くために重要な遺伝子を、東京医科歯科大や国立成育医療センター研究所のチームが発見した。
 この遺伝子は、細胞に感染するウイルスのように外来の遺伝子が起源であることがわかっており、哺乳(ほにゅう)類の進化の過程を明らかにする一歩になるという。研究成果は6日付の科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載される。
 研究チームが発見した遺伝子はPeg11/Rtl1。マウスの実験で、この遺伝子を失わせると、胎児が母体から栄養や酸素を得る胎盤の毛細血管の形が異常になり、胎児は出産前後に死んでしまったという。また、この遺伝子の働きが強くなったり弱くなったりしている人では、胎児期や生後に発育障害などを起こしていることも確認した。
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