あとがき

このテキスト、「ギター趣味人」は、2006年の1月4日に書くことをはじめた。従い、2008年4月27日完了まで、ほぼ2年5ヶ月ちょっとずつ書いてきたことになる。
インターネットでの公開開始は、2007年3月23日。1週間に1節ずつアップすることを1年ちょっと続けた。
感想としては、自分は、文章を書くのが好きなのだということがわかった。書くことは自分で想像していたより楽しかった。

今読み返してみると、「今しか書けなかったもの」であったと思う。
加えて、自分として「趣味のギターの再出発」のような意味がのあるものだったかな、と思えている。

2004年の5月のはじめ、不注意で右肩鎖骨を複雑骨折をした。
不幸中の幸は、神経系はなんともなかったことだが、かなりの重症で手術で鎖骨の芯棒として金属棒を挿入。その取り出しまで半年掛かった。金属芯をはずした時点で、右手はへそから上に痛くて上げられない状況、つまりほとんど「きをつけ」の状態から動かせない状況だった。従い更にリハビリが必要で、まあまあ普通の生活ができるまで3ヶ月くらいかかった。だから以前と変わらない状態になるまでには、ほぼ1年くらいかかっている。
この期間の大半、リハビリ途中にはどうしても弾きたくてギターを弾き始めたが、約7ヶ月間、まったくギターが弾けなかった。
ギターを再開したとき、全くの初心者とは言わないが、以前と比べてずいぶん下手になっていた。(以前だって、それほどうまくないが)
『もう一回ギターを初心者から再出発』だったのだ。
それは技術的な面だけでなく、弾けなかった期間、ギターとか、趣味とか、いろいろ考えており、弾きたくて仕方なかったこと、弾くことは自分にとってどういうことか、等々考えをもっての再出発でもあった。

その結果が、このテキストに繋がっている。
楽しかった。



2008年 4月 27日 完。