「デジタル疲れ」の意味

朝のニュースで、アマゾンが
電子書籍のみならず、紙の書籍の販売も
力をいれてきた、と流れていた。
紙の本の売れ行きがこのところ
好調とのこと。
アマゾンのしたたかさもすごいと思ったが
それ以上に、なぜ紙の書籍が復活してきたのか、
という方が気になる。


年配の方は、やっぱり紙の本なのか、
と思ったのだが、ニュースでは、
「若い方が積極的に紙の本を買っている」
とのことで、この点ちょっと驚いてしまった。


どうして?


理由は、「デジタル疲れ」とのこと。
ずっとスマホと付き合っていて、
スマホ依存」とかになってしまう方が多く、
その反動といっていた。
テレビのインタビューでは、アメリカの若者が、
「ページをめくる感覚が好きなんだ」
と発言していた・・・・。


「ページをめくるのは好き」
というのは、一つ上げれば、ということで、
「物体を扱うこと全般に
 気持ちよさを感じている」
のかなと思う。すなわち、
「本も1つの道具としてみている」
ということだ。


そういう考え方
(これはデジタル疲れを
 感じていない自分の考えだから、あたっているかどうかは
 判らないが)
から、改めて「デジタル疲れ」とはなんであろうか、を
考えてみる。
すると、一言でいうと、
「際限のわからなさ」
だと思う。
自分は電子書籍キンドルを使っているが、
スマホを含めて、居心地の悪さの1つは、
どこまで読んだか実感できない、ということ。
同じように、LINEも、FBも、延々と続き、
終わりはない。


この点、つまり莫大な量が掌の中にある、
というのは当然メリットでもあるのだが、
心理的には、量がみえない、終わりが見えない、
というのはデメリットかも、と思う。


そこからもう1つ気になるのが、
果てを持っていない情報は、
「再度アクセスする」
というのが、とてもやりにくい。
次から次へと流れてくる情報は、
今まで読んだ情報に対しての最大の
マスキングでもある。
紙の本はそれが常に手のひらの中
にある実感を持っていることができる。


ちなみに、自分が紙の手帳を未だに
デジタルに移せないのは、実はこの点が
大きいということを実感している。


「存在するものの良さ」
ということをデジタルに無い面として
意識していってみようかと思う。


<過去の今日>
「自分はなんとか復活したが・・・」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20160622
「「100億超の報酬」か・・・」
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「ビーチサンダル改造ワラーチ作成」
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「山登りの後、考えたこと」
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