不器用の強さ

テレビでフィギュアスケートをみていて
印象に残ったのが、宮原選手の演技。


ジュニアのときは天才と言われていた
とのことだが、自分の目で見ると、
ものすごい努力型の選手と見える。
で、テレビの解説でも、そのようなことを
言っていた。


なぜそう見えるか、というと、ジャンプ等の
技術的な技はもちろんのこと、
その他のなんてことのない演技まで1つ1つが
「作られている感」があるから。
ひとことでいうと「不器用」と
いえるのかもしれない。


ロシアのラジオノア選手が、そういうところを
感情に任せてやっているようにみえるのと好対照だ。


自分が好きなのは、ラジオノア選手のような
アドリブ感がある演技だが、宮原選手の演技を
みていて、これはこれでいいし、
違った面白さがあるし、強さがある、と感じた。


音楽でいうと、クラシック奏者、だ。


1つ1つがじっくり考えられ、訓練
されたものとしていく。


従い宮原選手の強さは、ブレの少なさ。
不器用さの裏返しだ。
あるときはすごくいいけど、あるときは
まったくだめ、というようなことが
非常に少ないと思う。


ただ、その結果として、
「ものすごくダメな演技がある反面、
  ものすごくいい演技が稀に出現する」
ということもない。


ここで、自分が過去に聴いてきた
「すばらしいクラシック奏者の演奏」を
考えてみる。


「毎回同じ演技でありながら、
  毎回初めて演技したように聴こえる」
というもの。


もし、宮原選手の演技がこのようになったら・・・。
そんな選手になることを期待したい。


<過去の今日>
英語圏での英語の会議」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20140417
「美浜五木ひろしラソンに向けて」
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20130417

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