大栗先生の超弦理論入門読了

もう10年くらい前と思うが、
一時期、というか数か月くらい
ガッと集中して
相対性理論
の本にのめりこんだことがあった。
もちろん、別に物理学者になりたかったわけではない。
単純に面白かったから。


相対性理論が面白い」
などというと、更にすごく頭がいいのでは、
と思う方もいるかもしれないが、
ぜんぜんそういうことはない。


はっきりいって理解はしていない。
しかし、なんというか、美しさというか、
想像力を煽られるというか、
とにかく面白く読んだ。


例えて言えば、
自分はイチローの動きは、
ただ見るだけである種の面白さ、美しさを
感じる。
「世界でトップ」のものは、
スポーツであれ、物理であれ、
美しいのだと思う。


さて、そういう面白さを久しぶりに
また「物理」で感じることができた。


「大栗先生超弦理論入門」
ブルーバックス 大栗博司著


ただ、今回の場合は、この著者の
栗先生の筆力がすばらしくて、
そのおかげで楽しませてもらった、というのが
本当のところ。


なにしろ、超弦理論は、超絶に難しい。
ただ、難しさを感じると同時に、
ブラックホールを数式で表せる?
とか、本当に世界は10次元であるって、
どんな世界?
とか、興味がわくところは多い。
そういう、「おいしそうなところ」が
「どうしておいしそうなのか」
さらに、
「今どんな状況になっているのか」
といったことが書かれている。


こういうことを、こういう風に
語ってくれる本って、これまで
あっただろうか、と驚愕してしまった。

中身はわからない。
それは、自分がイチローのプレイを
真似できないのと同じ。
ただ、中身が最先端でものすごく
エキサイティングであることは、
ビシビシわかる。


いい本です。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20120926

<目に入ったニュース>

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