陣馬山トレイルレース(2/2)

(昨日からの続き)
やばい・・・棄権か・・・・


痛みを我慢しながら、数歩歩く。
しびれていて、どれくらいの痛さなのか、
正確に判断できない。


ハイになっていた頭が急速に冷える。


抜かしていくランナーの邪魔にならないように、
トレイルの右端によって、
まずは、ゆっくり1分くらいだろうか、歩いてみる。
大丈夫なようだ。
それでは、と少し走ってみる。
痛みはわずかだ。走れそう。


よし、続けよう・・・


但し、ここで、走り方は変更。
・スピードを出すのはあきらめよう。
・今痛くないのは、身体が温まっていて、
 アドレナリンが出ているせいだ。無理をすれば
 明日から走れなくなるだろう。絶対無理はしない。
・着地は、できるだけソフトに、かつ
  横ブレの力がかからないよう、地面に垂直に
  力をいれるようにしよう。
・もう一回ひねってしまえば終わる。
 とにかく気合を入れなおして、一歩一歩を
 確実な場所に取っていく。一歩入魂。


その先11kmまで続く下り
では、スピードはその前の2/3くらいに
落として走った。
次々に抜かれていく。
しかし、そんなことを気にしていられない。
「生き残ること」
すなわち、痛みを再発させずに走りきること、
が最優先だ。


14km時点でくだりが終わると、
次は、20kmまでの、舗装路での
登り。長い。
しかし、今の自分は、ここが勝負どころ。
登りの方がくじいた足首にはやさしい。
それに、春以降、毎週、半分以上を過ごした長崎出張中は、
坂道のランニングを集中してやってきた。
その成果を出すならいまだ。


その結果、
途中歩いたのは、フォームが維持できないほどの
急なところ、2か所、数分のみ。
後はほとんど走りとおすことができた。


その結果、先ほど抜かれたであろう方くらい、
いや、それ以上に抜くことができた。


技術的にも、少し向上したような気もする。
(これについては、機会をみつけて別に書いていこう)
充実感が得られた。


さて、最後のくだり。


4月の石岡のときは、この部分にあたる
最後の下りステージの前に足はおわってまっていて、
「ちょっとでも走るとつってしまう」
状況となっており、全く走れなかった。


しかし、今回は違う。
ゆっくりだが、走りとおすことができた。


前半のくだりで自重せざるを得なかったことが、
結果的によかったのかもしれない。けがの功名か・・・。


この下りでは、スピードは出ていないが、
中盤のときのように、ガンガン抜かれはせず
数人抜かされたのみ。
逆に、石岡のときの自分のように、
立ち止まっている方をそれ以上にぬくことができた。
ここまでくると、自分くらいのタイムで走っている
方々の多くも、足にかなり”きて”いるのだろう。


そして最後1kmくらい、舗装路となったが、
ここでは10人くらいが、すごいラストスパートで
自分を抜いていった。
自分はマイペースを継続。


本当は、スピードを上げようと思えばできた。
ただ、今回においては足首を悪化させない、筋肉を酷使しない、
という方が優先だった。


以上、いろいろあったが、3時間27分32秒でゴール。
総合順位772位、種目順位278位とのこと。
1600人以上参加とのことだったので、
半分より上だったので、よしだな。


足首をくじかなければ、もっとタイムはよかった・・・・
という思いはある。
しかし、足首をくじいた故、慎重に走れ、
結果として、さまざまな経験が得られた、
とも言える。


結果として、それほど痛みでつらい思いしたわけでなく、
目標の「足を終わらせることなくゴール」
は達成できたので、満足だ。


以上だが、少しコースや、大会についての感想も。


まずコースは、走っていて気分のいいトレイル満載で
とてもよかった。結構ふかふかで、思い切り
走りたくなってしまうところが多かった。
(今回は自重して走ったが)
また、それゆえに、途中の舗装道路の長い登りが
「修行」のように思える厳しさで、実はこれがもう一つの
特徴のコースだな、と思った。
ここで、折れないことがポイントだ。
紅葉もところどころきれいだったし、
眺めもすばらしいところがいくつかあった。
(あと、陣馬山頂の白い馬みたいなのが気になった。
  もう一回行って、ゆっくりみてきたい)


大会の運営の方も、よかった。
小学生や、地元の方が、ポイントポイントで
応援していて、とてもアットホームな感じ。
感謝したい。


あと、「すいとん」は最高。
自分はこのおいしさなら毎日でもOKなくらいだ。
ぜひ、また食べたい。
地元のお母さんたちに深く感謝。


以上。



PS
帰り、八王子⇒16号で町田⇒16号バイパス高速で横浜
で帰ったが、最悪に渋滞した。
帰りはお金がかかっても、中央高速道路を使えばよかった。
この点は、反省。




<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20111111
<目に入ったニュース>

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