読みにくい本

たまに、読みにくい本を読んでみたいときがある。
この、「読みにくい」というのは、
複雑な思いで、
「退屈」というのとは、違う。
また、「ばかばかしい」
というのでもない。


とても、面白いのだが、一コマ読むのに、
時間がかかる本、というやつだ。


今読んでいる
「風景と実感」吉川宏志
のが、まさしくそれ。


短歌の評論の本なのだが、言葉に対する
鋭敏な感性をもって書かれていて、感心してしまっている。
ただ、それを自分で感じるために、
一つの短歌を何度も何度も、繰り返してみる必要がある。


日々、仕事で「平易に」、「誤解がないように」
とばかり言葉を使っている自分としては、
「言葉のもつ微妙な息遣い」
みたいなものは、はっきりいって、
「面倒」であったりする。
しかし、これは、実は
「よくない兆候」
であり、忙しくても、感性を失いたくない、
と思う。


こういう本は、自分で購入して、
3か月とかかけて読むのがよいのだろうな・・・・


しかし、こんな本ってそうそうみつからないので、
図書館で物色して借りている。
読み終わりに期日があるのがつらい。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20111106
<目に入ったニュース>

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