特撮展@東京都現代美術館

東京都現代美術館でやっていた、特撮展をみてきた。
特撮というと、自分の世代は、もちろん
円谷プロで、ウルトラマンウルトラセブン
思ってしまう。大ファンだ。
で、こんなのやっているなんて、ぜんぜん知らなかったのだが、
子供が長崎にいるとき、ウルトラシリーズの展覧会を
長崎美術館でみてファンになっており、そのことを知っていた
家内がみつけてくれたもの。


たのしみにして、朝10時くらいから、
子供と二人でいってきた。
ちなみに、家内は美術館は苦手なので、
美術関係では、いつもこうなる。


その特撮展であるが、ものすごくよかった。
1400円の入場料だが、なかで上映される
9分くらいのこの展覧会用の
「特撮映画」だけでも、
1000円以上の価値ありと思う。
ゴジラガメラウルトラシリーズは、当然あるが、
そのほかにも、これでもか!!!とばかりに
「特撮」関係の美術、技術、造形、なんでもかんでも
展示されていた。
音声案内の、案内番号は70番まである、というのも
これまで自分がみたなかで最多かもしれない。

美術館をでたのは、16時過ぎ。つまり、
5,6時間立ちっぱなしで見続けた
(見続けることができた)ということ。


ラソンレースなみ、とまではいかないが、
かなり体力的にも疲れた。


中身の方は、現代はCG、コンピュータグラフィックが
全盛で、「特撮」というのは、どうしても
「昔の技術」として細くなってきてしまっているとのこと。
しかし、あのゴジラの街並み、海、ゴジラの巨大さ、
等々の「質感」は、あきらかに
スターウォーズのそれとは、違っていて、
それこそが「特撮」なのだな、と納得した。


上記で、書いたが、
「CGを使わず、特撮のみでとった9分の映画」
は、本当にすばらしいものだった。
あの、ナウシカにでてくる
「火の巨人兵」がでてくるものだったのだが、
その迫力たるや、この世のものと思えない。
しかし、CGじゃないので、すべて
「この世のもの」でつくられているのだ。


どうやって?


というのも、美術館を進んでいくと、
「種明かしビデオ」
も上映されていて、これも秀逸。
自分は、こっちを2回みてしまった。


この展覧会は、「特撮」を作り上げてきた方々が、
「この技術をなんとか後世に残していきたい」
という気持ちをもってつくりあげたものとのこと。
こんなすごいものなのだから、
なんとか、本当に作り続けていってほしい。


ちなみに、すごい人だった。
主催者のその思いが、これを見た人に、
ひとりでも多く届くことを祈念したい。
自分も特撮に育てていただいたひとりだから。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110929
<目に入ったニュース>

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