東京タワー

スカイタワーが人気で、東京タワーは下火?
というインターネットの記事をみた。


題目を見た瞬間の自分の感想としては、
(1)「そんなこと、なかろう」
そして、
(2)「そんなことないけど、長い目ではそんな状況かな・・・」


最初の感想は、正解、あとの感想は不正解だった。
つまり、東京タワーは今後も観光地として
重宝されていくだろう、ということ。


まず(1)だが、スカイタワーが人気であれば、
当然、
「東京タワーは、○○だったよね」
といった会話もなされるだろう。
だから、東京タワーも、それまでよりは、より頻繁に
話題にあがることになる。
なので、今現在としては、
「東京タワーは、スカイタワーのおかげで、
  それなりに、話題にあがるだろう」
と思ったもの。
で、この感想はあたりだった。


しかし、長い目で見れば、
スカイタワーが、普通の日常の風景に
溶け込むにつれ、2番手になってしまった東京タワー
への注目は薄れるのはさけられない、と思った。


でも、東京タワーのスタッフの方も、
この認識は当然ながらもっていたようで、
すでに何年も前から、対策をとっていた。
(だから、記事になったのだろうな。)


しかもこの対策は、一時的な対策ではなく、
「コンセプトチェンジ」
であり、なかなか味のあるものだった。


そのコンセプトは、
「平日の小さなイベントの継続」
とのこと。
大きなイベントは、準備期間もかかるし、コストもかかる。
そうではなくて、平日の日常でできる範囲のイベントを
コツコツ、続けていこうというもの。


しぶい。


東京タワーへの集客は、観光客ではなく、
地域住民というか、
「デートスポット」
とか、
「ヒーリングスポット」
とかでのニーズと読んだのだ。


おみやげ物から、イベントまで、この方向で、
対応をしているとのこと。
すなわち、極普通の対応だが、
「リピーターで食べていこう」
というものだ。


正解と思う。


ちなみに、タワーの展望場所の150m付近は、ぎりぎり
地上の方の表情がみえるかな・・・という高さらしい。
「日常が感じられる限界の高さ」、
というのも、スカイタワーの
「完全に非日常の空間」
との対比という面で面白いと思う。



「平日の小さなイベントの継続」
というキーワードは自分としても、
ぜひ参考にしていこう・・・・・


と思ったら、自分のこのブログのコンセプトの1つは、
「人生を幸福にするためには日常の瑣事を愛さなければならぬ」
芥川龍之介
だった。同じことだな。


「小さな幸せの積み重ね」
が大事と。




<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110611

<目に入ったニュース>

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