いにしえの金環日食

ラッキーなことに、自分も一瞬だが
金環日食をみることができた。


この日食、おめでたい話題になっているが、
これは理屈がわかっているからだろうと思う。
天文学なんてものが、ほとんどなかった
いにしえの昔に、このようなお天道様を
みたら、ひょっとして、さぞかし不吉に思うことも
あるかもしれない。


日本のむかーしむかしの邪馬台国卑弥呼
この日食が原因で殺された、という説があり、これを
思い出してしまった。


魏志倭人伝」の最後の方の記述で、
西暦247に邪馬台国、すなわち、卑弥呼は、
「狗奴國」と戦いしていて、その後の記載が、
「以て卑弥呼死す。」となっているそうだ。
この卑弥呼を死んだ年を248年とする説を
ある天文学者が唱えている。(名前忘れた。)


戦いの最中、太陽が欠ける。
卑弥呼」は、「日巫女」、すなわち、
「太陽の神様に仕えるもの」との信仰がなされて
いたとすれば、さぞかし、不気味に思っただろう。
戦いは負け。そしてそれが原因で、「卑弥呼」は殺された・・・
という説だ。


さて、そんな話を思い出したので、
「不吉な気持ちになるだろうか・・・」
なんてことも思いながら、太陽をちらちら
みていたのだが、曇っていたせいもあり、
ほんの一瞬だったし、
まったくそんな気分にはならなかった。


また、もし晴れ渡った空で、それが見えたとしたら、
どっちかというと、
「すごい!!」
という感想を持ちそうだなと思った。


やっぱり卑弥呼の説って、
自分の感覚からすれば、「眉唾」かな
と思った。


すくなくとも、不吉と思うには、
欠けていくところが、しっかり見えないと
そういう気分にはならないな、と思ったのだが、
「しっかり見る」ということが、
完全に欠けるまでは、まぶしくてみえなさそう、
と思った。
(いにしえの昔に、太陽グラスとかあるわけないし・・・)


まあ、そんなことで、やっぱりなさそうな案かな、
という思いながら、今一度インターネットで
卑弥呼 日食」でぐぐってみた。


そしたら・・・・・・・・・・



この卑弥呼の死の原因となった日食は、
248年のほとんど金環に近い日食といわれているが、
この日食の蝕最大時刻は、なんと、6:03。
ということは、日の出直後。
「まったくまぶしさを感じることなく見れて、かつ、
  みんなが日の出をお祈りをしているときに、
   三日月のようにかけてしまう」
ということになる。
あたりも、相当暗くなるだろう。


うーーーーーーん。
これは不吉と思うかも。


卑弥呼は本当に「以って死す」
だったのかもしれない。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20110521


<目に入ったニュース>

><