「動的平衡」福岡伸一著 読了

命というものは、常に流れている。
体の各部は、刻一刻と古い部分と
新しい部分が入れ替わっている。
それが、エンタルピー増大の法則の中で
命が命として生きるということ。


動的平衡を読み終わって、
それってなんだってことを
覚えている限りで自分なりに記載すると
上記のようになる。


大変深い。


「体は、移り変わっていく川の流れみたいなもの」
と捉えるこの視点を筆者は、
大変重要な思想としてあげているが
全くそのとおりと思う。


たんぱく質を混ぜ合わせたら
命が生まれるわけではない。
「時間の要素」が必要なのだ。
ということをその思想は、強く
示している。


命ってすごい。


「その順番で、その出来事があった」
という事実の上で、自分は生じている。
貴重だ。


音楽をやっていると、
時間の流れのすごさ、
というのをひしひしと感じる。


この順番で、この音を、この強さで、
このアーティキュレーションで出すと、
信じられない効果がうまれる。


動的平衡とは、音楽のことをいってるみたいだ。


そんなふうにも感じた。


他、いろいろな話が
つづられていて、
大変おもしろかった。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20081017
<目に入ったニュース>



>