難しい問いかけ

千葉県の不正経理、5年間で30億円・・・・・
なんなんだろう・・・・


もはや、何もいえるものではないな・・・
という感じだ。


あそこが悪い、ここが悪い、というのは、
おそらくエンドレスの話なのだろうが、
根本的なところで、ひとつ、どうしても
気になるところは、
「予算配分の仕組み」だ。


一生懸命、無駄遣いをなくして、
予算を余らせると、それは
「来年の予算減」
に繋がる。


「使わなくてよかったお金がまわってこなくなる」
というのは、道理ではあるが、
普通の考え方からすれば、
「損した・・・全部使えばよかった・・・」
という気持ちが生じるのもわかる。


これでは、ちょっと「子供の精神」のお役人であれば、
自然と、みんなつかっちゃえ、使い切らないものは、
プールしろ!
ということになってしまう。


「構造的不具合」だ。


どうしたらいいのか?


正解の決められない問いかけだが、
こういうのに、答えるのが、「哲学者」
だし、「政治家」なんだろうな。



そんな偉い人ではない、自分は
大変悩んでしまう。


「安くすませたことを、評価するのだ!」
という単純な答えではないだろう。


それは、あっという間に
「質の際限ない低下」
に繋がりかねない。


「安くやること」より、
「信頼性、確実性が必要なこと」
というのが、公共性のポイントであったりするのだから・・・


かといって、
「仕事人の良心に期待する」
というのでは、まったくダメだったというのが
今回の結果だ。


「外部評価機関で、うまくやる?」


それも手かもしれない。
しかし、
「その外部機関をどう監査していく?」
という問いかけがすぐでてきて、
結局「良心」
ということになってしまう。


・・・むずかしい・・・・



ただ、
「本当のことがすぐ見えるようにしてある」
ということは、(誰がみるかは別にして)
大事なことなのだろうな。


面白い意見がないか、
インターネットでさがしてみようかな。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080909
<目に入ったニュース>

不正経理:40年前から千葉県職員主導で 納入業者証言
 千葉県庁がほぼすべての部署で07年度までの5年間に約30億円の不正経理をしていた問題で、県職員が業者に実際の納入品とは異なる内容の請求をさせる際、請求書に記載する品目や数量、金額などを細かく指示していたことが10日、事務機器などの納入業者の証言で分かった。この手口は「差し替え」と呼ばれる不正経理の一つで、約40年前から複数の部署であったといい、県職員主導で繰り返されてきた不正な会計処理が明らかになった。【荻野公一、倉田陶子】

 毎日新聞の取材に応じた千葉市内の業者によると、県庁のある部署からパソコンの発注を受け、指定された台数を納入したが、物品購入担当の職員から「納品書と請求書は『コピー用紙』として出すように」と指示されたという。

 その際、担当職員からコピー用紙の販売単価を聞かれ、納品したパソコンの総額に見合う分量のコピー用紙を納めたことにするよう念押しされた。業者は指示に従って代金や数量の帳尻を合わせ、職員に指示を仰ぎながら納品書や請求書を作成。職員からは「パソコンの予算はついていないが、コピー用紙は予算が認められているので」などと説明されたという。

 納入業者は「自分たちのやってきたことが『差し替え』と呼ばれることを初めて知った。県庁では40年前からあった」と証言。「何か言えば仕事を他社へ回されそうな空気があり、相手の意向に沿ってやっていた。役所は(注文をくれる)神様のような存在で(差し替えを)断ることなどあり得ない」と話した。業者によると、国から補助金が得られる農林水産部と県土整備部が「差し替え」を求めることが多かったという。

 県総務部の佐藤忠信行政改革監は、業者の証言について「職員が事細かに業者へ指示したという話は聞いていない。40年前にさかのぼっての調査はできない。しかし、業者がそう言っているのなら、間違いないのだろう」と話した。


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