目利きってきっと大事

企業は、
「如何に安くつくるか」
「如何に安い材料を手に入れるか」
が大変大事だ。当たり前。
しかし、あまりにもその方向に
行き過ぎて、思考停止にならないように
しなければ・・・
とこのごろ思う。


1回限りの使い捨てで、とりあえず
最低限の機能だけ、というのであれば
安いほうがよいと思う。


しかし、多くのものは、長く使う。
だから、美しくあってほしいし、
機能もいいものの方がいい。
だから、個人でものを買うときは
それなりの「自分の価値観」
で、懸命に選ぶ。


問題は、企業においての
売り買いのところで、
今普通になされるのが、「入札」。
とても公平なシステムで、
「最低限の機能はそろっていて、一番安いもの」
が勝つ。


しかし、本当にそのような
判断でいいのだろうか。

「価格はちょっと高いのだが、
 なぜだかわからないが、
  こちらの方がいいと感じる」
なんて個人評価は、採用されない。
説明できないものは、評価にならない。


なんか、大事なものをなくしてないだろうか。


本物は本物ときちんと評価して、
「長い付き合いを作っていくこと」
というのがあってもいいと思う。


だが、
「談合」とか「コンプライアンス
とかが大きく騒がれる今の世の中は、
大変そういうことが
やりにくい世の中だ。


なんか、いい方法ないのかな。


バイヤーとしてみると、
メーカーや、職人さんの
質、製品の底力みたいなものを
きちんと理解して、
正当な評価を与えられないと、。
自分自身の質が下がってしまう。


メーカーとしてみると、
「自分の本当に売りのポイント」
がコスト以外であった場合、
よほど上手にやらないと、
入札で勝つことはできない。



「本当の価値」ってなんなんだろう。


「美しい」
を感じる能力というのは、
とてつもなく大事だ。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080418
<目に入ったニュース>




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