どうして死者に対してそこまでするのか


今日は長崎歴史文化博物館にいってきた。
NBCテレビ放送50周年
 吉村作治の新発見!エジプト展 国立カイロ博物館所蔵品と」
という展示の最終日が4月5日までだったので。


・とてもカラフルな壁画。
・はっきりいってグロテスクと思ってしまうミイラ作り。
 (脳みそを最初に鼻から流しだすとか、
  40日間塩漬けにして、水分と脂肪分をだすとか、
  それを専門の職人さんがやるとか・・・)
・いろんな神様の話。
等々。


楽しめた。


なかでも自分が興味をそそられたのが、エジプトの古代の神様たち。
なぜか、日本の八百万の神の神話との類似性を強く感じてしまった。
・死んだ人の霊は残って西の方にあの世がある
最後の審判がある
・お供え物はできるだけ欠かさしなければならない
・お供え物はなくならないけど、
  「お供え物の霊」みたいなものを
   なくなった方は吸収するので、
    できるだけ故人の好きなものをおそなえすべし
等々・・・


なんか、どっかで聞いたことがあるような話だ。


そして、なぜだか、そういう話に
めちゃくちゃ興味を持ってしまう。


「死んだ人は、もうただ、土に返るだけ、何にも残らない・・・」
ということを、十分理解しているのだが、
同時に、上記のような物語も、
「科学の進歩が理解されている現在」においても、
強く興味を持つことを自分は禁じえない・・・。


その興味と同じくらいの興味・・・というか、
疑問を、こと古代エジプトに対して
自分は子供のころから持っている。
それは、
「なんで死んだ人にそんなにまでするの?」
ということだ。


・あんなすごいお墓必要なの?
・なんで何十日もかけて、ミイラまでするの?
  あんなすごいマスクまで作って。


昔のエジプト人だって、同じ人間だ。
動物の生死やある程度科学的な知見を
得ていたに違いないと思う。であれば、
「死者は絶対生き返らない」
というのは、分かっていたのではないか・・・。


そして、分かっていて、後天的に
「死者は永遠で生き返る」
というストーリーを選んできたのだと思う。
思うのだが、それはなぜだろう。


思い起こしてみると、日本にも同じような物語があるし、
古代ギリシャにもあった。
他にも古代文明には、みんな
似たような神話があるように思える。


そんなことを『また』思ってしまった。
もう、子供のころから何度目だろう・・・・