駅伝本番(大ピンチの結末・・・)

(昨日の続き・・・)

朝4時に足が心配で
目が覚めてしまった。


恐る恐るトイレへの歩を進める。
痛みは少ない。しかし、
例の「違和感」が残っている・・・


とにかく、少しでも回復・・・
と思い、寝ようとしが、
思うに任せない状況で朝になった。


そして、朝を迎えた。
仲間と待ち合わせて9時に会場入りする。


10時半スタート。自分は7人中第6走者だから、
大体11時半過ぎくらいに走ることになろう。


周りは思い思いにウォーミングアップしている。


自分は、ちょっと歩いてみると、
やはり「例の違和感」が左足
ふくらはぎに居座っている。


もし、無理をすれば、たちまち
つってしまってアウトとなろう。
とにかくまずは左ふくらはぎは、
ゆっくり暖めねば。


周りで走っている人を横目に、
ゆっくりと歩き始める。
ほんのちょっと痛いが、
じきになれる程度の痛さだ。
よし、
このまましばらく歩いて体を
暖めよう。


この方法がよかったのか、
体が温まってくるに従い、
足の方は楽になって(痛みが小さくなって)
くる。
どうやら、なんとかなりそうか・・


そう思い、一旦休憩。まだまだ時間はある。


その後、予定どおり、10時半に第一走者スタート。
自分は、ウォーミングアップゾーンで
仲間の第4走者と前の走者の走り具合を
みながら過ごす。


そして、第4走者が
「そろそろ、俺行くわ」
と襷渡しゾーンに向かっていったところで、
自分も、もう1回歩いてのウォーミングアップ開始。


・・・したところ、



ズキッ!!!


マジかよ!


このタイミングでまた痛みが再発。


おい、あと2,30分後には、
俺は走らねばならないんだぞ!


正直パニクった。


だが、ウォーミングアップしている
周りの多くのランナーの中、
泣き叫ぶわけにもいかんし・・・


とにかく、また、暖める。
そして、今度はちょっとだけ
走りもいれる。
やはり、痛みはある。
しかし、もう走らねばならない。


しかたない、最悪左足を
かばいながらのビッコ気味の
走りでも、とにかく
左足をつることなく、完走するのだ!
やるしかない!


そして、襷渡しゾーンへ。


「途中で、襷とぎれてしまったら、
 仲間のみんなに申し訳ないな・・・」
そんな絶望的な気持ちも沸いてくる。


しかし、目の前では
襷を必死に渡す光景が・・・


「やるしかない」


アドレナリンがでまくってくる。
痛みなんていってられない。


そして、いよいよ襷を受け取った。
スタート。


走り出す。
いつもの自分のフォームでは走れない。
しかし、走らねばならない!


その葛藤から、
「スローペースだけど、
 がまんできる痛みの程度の走り」
と、自然となった。


これくらいなら、我慢できる!


そっからは、ひたすら我慢。


抜かされようが知ったことじゃない。
息の方は、ゆっくりだから、大丈夫。
とにかくこのスピードでいくんだ!


もちろん、その走りは、
左足を体のほかの部分がかばいながら
作っているスピードなので、
全身が疲れてくる。


まずい、と思い更にスピードを
落とす。


・・・というか、落とそうとして愕然となる。



スピード落としたほうが左足痛い!


なんということだろう、
左足のふくらはぎは、
スピードを上げることも、
下げることも許してくれない!


とにかく今のスピードで
最後まで走りきらなかったら、
即リタイア・・・


背中の熱い汗と同時に、
心には冷たい汗が流れる。


今はとにかく、このスピードで走る。


もう、
「次の10m」・・・「次の10m」
それしか、考えられない。



どれくらい走ったのだろう・・・


気が遠くなるくらいに、
長い時間にも感じたが、
何とか無事、次の走者に襷を渡すことが出来た。


よかった〜。


ほっとして、すぐ脇の道端にへたり込む。


しばらく、動けず。


そして、やっとのろのろの
体を動かしてみると、
左ふくらはぎだけでなく、
足全体がもう、つりそうな状況と
なっていた。


でも・・・・・
気分の方は、はればれ。
開放感でいっぱいだ。


とにかく、やりきった。



以上、
体力、気力とも、いっぱいいっぱい
の駅伝だった。


PS
もう一度、普通のコンディションで
走りたいと思う。
せめて、来年もう一回は・・・。




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080118
<目に入ったニュース>


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