芯の美しさ

久しぶりにNHKのプロフェッショナル仕事の流儀をみた。
今日は、ロシアで活躍するバレエダンサーで
岩田守弘さんという方。


さすがにこの番組に
ピックアップされるだけあって、
すばらしい経歴と実力だった。


いろいろ思うところあったのだが、
自分が気に入ったのは、
本当に地味な、基本の美しさを
きちんと掴んでいるし、
追っていること。


派手な開脚のところを
「すごーい」
といわれると
「いや、これはぜんぜんすごくないんです」
「只の装飾ですから」
とのこと。


よくわかる。


ギターでも、本当にうまい方は、
禁じられた遊びがうまい」
アルハンブラ〜がうまい」
という方だ。


もちろん、ライトハンドやったり、
すごい速弾きだったり、
ということも「うまい」
の範疇だが、
そうではなく、本当に聴いてて
聴き飽きないのは、
「一つ一つの音の出し方がきれい」

「それらが絶妙に表現されている」
という
「王道の美しさ」
だ。


こういう美しさは、
長く誠実に付き合わないと
絶対に身につかない。


プロの一線級はやはり
違うなと思った。


こういう方でも
「認められない時期」
というものがあって、
それが紹介されていたが、
「その厳しい時期を抜けてきた」
ということからの言葉もすばらしかった。


「厳しいときにしか、人間は成長しないんです」


とのこと。


こういう考え方をできる人は、
本当にすごいと思う。


「絶対に認められないままかも
 しれない」
という状況は、
普通は絶望となり、フェードアウト
するのが普通だろう。
4年、5年といった
長い時間、辛抱を重ね、しかも
その上で成功を勝ち取ったから
いえる言葉なのかもしれないが、
そのものいいが、
実に、さわやかに・・・・
なんというか・・・・


「これが自分の性格になりましたよ」
とでもいってるかのような
ちょっとはにかんだような、
ちょっと笑顔の表情がよかった。


自分のギター・・・どうだろう・・・。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20071209
<目に入ったニュース>



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