響く響かない

人っていうのは、
自分自身のことについては、
どういうわけか、実力が出せないことが多い。


ものすごく大変だし、
気分的にも重い。


しかし、なぜか他人のことだと、
結構気楽にできて、だから、
ベストのパフォーマンスをすることが
出来ることが多い。


「応援」は楽しい。
「聴衆になること」
これも楽しい。
「悩みを聞くこと」
これはちょっと辛いが、
話しているほうと、
共鳴できると、なんか、
いい気分になる。
それが相手に伝わると、
相手もちょっといやされるだろう。



ギターを弾いていて、
一番楽しいときというのは、
いろんな演奏者と、
いろんな聴衆が自分のなかに現れる。


悩んでいる演奏者もいれば、
楽しさを伝えたい演奏者もいる。
聴くほうも、様々・・・。


こういうのを「響く」
というのだろうか。


自分が演奏に求めているのは、
この「響き」だろうと思う。


もちろん、うまくなりたいのだが、
「うまい下手」
だと、自分が演奏に求めているものを
うまく言えていない気がしていたが、
「響く響かない」
という言葉がふと浮かんで、
「あっこれか」
と思った。


だから自分は、
弾くのと同じくらい
聴くのが好きなのだし、
他の方との関わりの中に
心地よさを感じるのだ。


そしてそれは
ギターだけでなく、
なんでもそういうものだと
このごろよく思う。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20071027
<目に入ったニュース>


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