趣味人口

自分の趣味は「ギター演奏、特にインストのソロ」
だが、80年代以前は、ほんとこの趣味人口は
少なかったと思う。
だから、
「もっとこのすばらしい音楽を
 する人が増えないかなあ・・・
 なぜ増えないんだろう・・・」
などということをよく思ったりして、
まわりの方にも勧めたいような気持ちが
常にあった。


何しろ、その自分が大学生のころだが、
「共通の趣味の友人同士の会話」
というものを、した記憶がない。


そうしてみると、
今、2008年はいい状況だ。
ギターソロを楽しむ人は増えたし、
楽譜(TAB譜つき)もたくさんでている。
アコギマガジンも続いている。


こういう状況になって、
「もっともっとギターが趣味の方を増やそう」
という声もよく聞くようになった。


しかし、実は今現在として自分は、実は逆で、
「ギターの趣味をどんどん広めていこう
 みたいな動きは、しなくていいや」
と思っている。


そんなことを言うと、
ギター関係の雑誌社の方や、プロのギタリストの方
からお叱りを受けそうだが、
ギターを趣味として心底楽しもうとすると、
それはそれで時間を食う。
それ以外の趣味はおそらく浅いものとなろう。


自分はギター趣味の方も多いことに
越したことはないが、
いろんな趣味の方がそれぞれ
一定数以上いる、
という社会の方が楽しい社会に思えるのだ。


今ギターを趣味としていない方に
無理やりそれを薦めなくてもいい。
ご自身が一番楽しめそうな趣味を
楽しめばいいのだ。


自分は、ギターが趣味の方と話しをするのは
もちろん好きだが、
ギター以外の趣味の方でも、
「その趣味を心底愛(め)でている方」
と話をするのは、とても楽しい。



で、今はインターネットがあるから、
コアな、人口の少ない趣味でも、
また、それらの方々が住んでいる場所が
離れていても、
「共通の趣味を持っている仲間」
として付き合うことはできる。
いい環境になったなと思う。


ということで、
「趣味」ということにおいては、
「広めていこう」みたいな
感じは今はもっていない。
もし言うとすれば、
「お互い自分の趣味を深めていきましょうね、
 お互い楽しく過ごせるといいですね」
といったところ。


趣味だけでなく、
なんでも
「多様性があること、それを認めていること」
というのは、悪くない方向に思える。


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070424
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>


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