読み終わらない本:追悼ジョーザヴィヌル


自分は速読と思う。
大体、新書であれば、3時間くらいで
一気に読んでしまう。


でも、
1年以上暇を見つけて読んでいるが
読み終わらない本がある。
つまらないからではない。
逆だ。
面白すぎて、内容が濃すぎて
1項目読むたびに止まってしまうのだ。
ちょっと読み進むのが怖くなるときもある。
自分の体調、精神とも
いいときに読みたいと思ってしまうのだ。


その本が、
JOE ZAWINUL on the creative process
ウェザー・リポートの真実 山下邦彦編』


あと何年も読み終わらないかもしれない。
いや、読み終わっても、何度も目を通すことに
なるだろう。
そして、そのたびに新鮮な気持ちになるだろうと思う。



そう、
『いつ聴いても、新鮮に聴こえる』
ジョーザヴィヌル氏の音楽はみんなそうだ。


洗練された混沌・・・
ごちゃごちゃしているようにみえて、
実はとても洗練されていて、
みんなが、生き生きしている・・・
「ブラックマーケット」


なにもかも、ちゃらにしてしまうような
自然の脅威
「ヘビーウェザー」


まっていたぜ、の
「8:30」


ザヴィヌル氏の”声”も
ラジオかなにかで聞いたのだが、
実にファンキーな渋い声だった。



それにしても、
ザヴィヌル氏の曲の
ご機嫌さは、突出している。
いわゆる「ジャズ」は
勉強で理解できるのだが、
氏の音楽は、明らかに違う。
自分は、その感覚、
「ご機嫌さ」が大好きだ。



亡くなる前に、前述の本が残ってよかった。
氏の創り出した音楽と、その本は、
自分の永遠の宝物だ。



ありがとうジョーザヴィヌル



『いつ聴いても、何度聴いても新鮮に聴こえる』


いつか、自分もそんな曲を作りたい。



ジョーザヴィヌル氏のご冥福を
お祈りします。



<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060912

<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427