稽古感想3日目:思いは通ず

今日で3日連続子供の稽古の付き合い。
いろいろ
「てんぱっている状況」
になってしまっているので、
協力せねば・・・。


実は、昨日の脚本家兼演出家(つまりトップ)
のダメだしには、
「もし明日(つまり今日)うまくいかなければ、
 シーンを減らすしかない」
ということが入っている。


子供達は、必死に練習してきたシーンを
ぜったいに減らされたくないのだ。
これまでもいろいろやってきたシーンを
削りながら仕上げてきている。
(まあ、これは時間との兼ね合いで致し方なし)
で、これ以上削られたくないのだ。



目の色を変えての最終チャレンジだ。
一昨日、昨日とガンガンしあがってきている。
やればできるはず!!
今日脚本家兼演出家の目を、気持ちを
満足させられなければ、どこかの
シーンがなくなる・・・
がんばれ〜〜〜


ということで、
夕方観にいったのだが、
まず、えええええ〜〜〜
という状況に驚く。


なんと主役さんが、
喉の調子が悪く、大事をとって
「通し稽古お休み」
となっていた。
非常にやばい。


誰かが、脚本を片手に持って、
代役をしていくしかないのだが、
主役の方の台詞がもちろん一番多く、
主役とのかかわりで、舞台の
雰囲気やテンポというのはずいぶん変わるものだ。


これでは稽古にならないのでは・・・・
だれも気持ちの入った主役の代役はできまい。


どうにもなるまい・・・・
唯一の方法はあるが・・・まさかねぇ


と思ってみていると、
その「まさか」が気合で実現することになる。


なんと、主役の代役として
「脚本家兼演出家」さんが立ったのだ!!!


すごかった。


もちろん、誰よりもその舞台の流れや
ポイントを知っているのだが、
それだけでなく、俳優としての目の使い方、
立ち位置、台詞の強弱、スピードの調整、
等々
完璧だった。


しかも、一度も歌ったことの無い、
主役の歌を、本当に頑張って、
(おそらくものすごく恥ずかしかったろう)
すべて歌ったのだ。
「みんなをひっぱっていく」
という気合がひしひしと伝わってきた。


俳優さん、特に子役たち、
(そして舞台の袖でみていた喉を痛めた主役)
はどれほどうれしかったことだろう。
主役の歌の場面では、自然と
みんながいっしょに歌っての合唱となる。



思いは通じた。


やっと、一応人前でみせれるもの
にたどり着いたと自分は思った。


そして、脚本家兼演出家さんの
最後のコメント。
「今日はOK!」


子供達の歓声がほんとうれしそうだった。



でも、これからが本番。
ちょっとでも気を抜けば、
昨日のコメントにあったように、
「台無し」もありえる。


また、昨日は大雑把にみたので、
今日は細かいところもチェックして
みていたのだが、
「まだまだ」
とのことをシロウトの自分でも気がつく
ところがある。
もっともっとできるはず。


最後まで「もっといい演技」を目指して
絶対に気を抜かず頑張って欲しい。



PS
うちの子もエンジン全開。
帰ってから、
演技のポイントチェックをし、その後
納得のいかない歌を徹底的に
歌いまくっていた。
(23時過ぎとなり、ちょっと近所迷惑かなと、
 途中で止めに入ったくらい)


このままのテンションで
つっぱしってほしい。


本番は3日後だ。



しかし、脚本家兼演出家さんの
主役演技。ほんと、
いいもん、みせてもらいました。


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060814
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427