国立西洋美術館を楽しむ

「お金と時間が許されるとして、
 今一番いきたいところは?」
と問われれば、
ニューヨーク、ハワイ、パリ、沖縄、北海道
なんてところが、一般的なところだろうか・・

でも、自分はこのところ、
あんまり遠出という気分でない。

せっかく東京、横浜という大都市が
近くにあるのだから、ここで
充分楽しみたいという気持ちがある。

九州長崎に長年住んでいて、
6年前に横浜に引っ越してきたのだが、
「東京の近くに住んでいる」
というのが、とてもありがたいことに
感じる。
ということで、一番いきたいところは
「東京」というのが今の自分の答えだ。


九州にいたとき、
東京の近くに住んだら、ぜひやろう
と思っていたのが、
ライブを月1回くらい
聴きにいきたいなということ。
これは実現した。
クラスタのフリーコンサートが
お気に入りとなっている。
聴くだけでなく、自分で演奏も
できているので、大満足だ。

次にもう一つやろうと思いはじめていた
ことがある。
それは、東京にある美術館めぐり。

いい美術館が東京にはたくさんある。
これを観にいかない手はない。

自分は今夏休み。
その考えを実現する最大のチャンス、
と思い、美術館の1発目として、
いろいろ迷った末、
上野の森にある、
国立西洋美術館に行って来た。


1発目なので、
美術鑑賞の王道に近い展示
がなされていて、場所的にいきやすい所
として選んだ。


感想、
つきなみだけど、一言でいうと、
「やっぱり本物はいい!!」


ルノアールゴーギャン、モネ、ピカソ等々・・・
時間を忘れる思いがした。
あっという間の3時間
(3時間も立ち尽くし、腰が痛くなった・・・)


自分の今の好みとしては、
ルノアールのやわらかい光の捉え方、
モネの水面の表現の面白さ、
ゴーギャンの朴訥というか、
原始的な感じの表現、
そこらへんがツボだった。

ゴッホは、
強烈なタッチで、すごく
面白いが、自分としては、
自分の家に置いて毎日眺めるという
対象ではないなと思った。

ピカソは・・・・
数枚だったが・・・
なんともいえない・・・
もっとたくさんみてみたい。


あと、イギリスのフランク・ブラングィン
の「しけの日」。
荒々しい海のなかで
沈みかけている大きな船と、
救出ボートみたいな絵が
ハードボイルドでよかった。


それと、
ギュスター・ドレ
の「ラ・シエスタ スペインの思い出」
スペインの裏路地っぽいところで、
立ってる女性と、まどろむ子供達の絵なのだが、
光の具合と描かれている人の表情がいい。
スペインというと自分としてはギターだが、
ギターの音色が聞こえてきそうな絵だった。
今日見た中で一番欲しい絵
というとこれを選ぶだろう。


帰ってきてから、インターネットで、
「ギュスター・ドレ」をみてみたが、
聖書等の挿絵で有名な画家とのこと。
絵をみると、実にストーリーを語る絵だと
思った。
上記の「ラ・シエスタ スペインの思い出」
も、ただ人物がいるだけの絵なのだが、
本当にいろいろ語りかけてくる絵だった。
なお、この絵は
「現在、入れ替えでご覧頂ける作品」
リストに入っているので、
そのうち見れなくのかもしれない。
みれてよかった。


他にも、いっぱいいいのがあって、
書ききれない。
またいこうと思うが、
今後、月1回くらいのペースで、
いろいろなところをまわれたらと思う。


PS
ルノワールの「帽子の女」
こんな女の人がいたら、
自分は目を離すこと自体
できなくなっちゃうのでは、
というくらい美しい。


<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060727
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427