仕事を頑張ることは尊いと思う

会社の年配の大先輩が書いている、
残業とかセキュリティについての
私的な文章をたまたま目にして考えてしまった。


会社のセキュリティ管理と、
自宅での残業防止のために、
会社関係の資料で自宅に持っているもの
があればすべて捨てる様、
会社としての指示があり、
その先輩はそれを指導する立場となった。


そこで、
まず自分が手本にならねばと
自分が家に合った資料を捨てたと言う話だ。


このことについて、自分が考えたことを
以下に書くが、セキュリティ管理、残業規制などは
社会のルールであり、
会社として組織のルールだから、
それには従わなくてはならない。
ということで、そのことについて、
自分はどうこういうつもりはない。
だから、以下の話は
「気持ちの持ち様」
としての話。


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先輩は自宅の資料を
泣きながら捨てたと言う。
先輩はすごく努力なさる方で、
みんなに頼りにされている。
先輩の仕事は現地からSOSがかかってくることが
少なからずあり、それはいつかかってくるか
わからない。
従い、自宅にいてもそのバックアップができる
ように、こつこつと積み上げてきたものとのこと。


しかし、会社のセキュリティや、自宅残業という
面でみると、それはルール違反だったとのこと。
だから捨てた。


ルール違反・・・
それはわかる。
やはり自宅はご家族と過ごす時間であるべきだし、
サービス残業といっていいものになろう。
また資料を自宅へもっていくということは、
資料の持ち運び中は紛失のリスクがある。


しかし、自分は、
一方で、お客様や現地のことを
思い、24時間仕事のことを考えるという
生き方を否定したくないという気持ちがある。
また、
人の見えないところで努力すること
それを
認めていたいと言う気持ち
もあるのだ。


だから、先輩の文章を読んで、
ちょっと悲しい気持ちになった。
そして、それは本当に正解なのか?
ちゃんとそれが出来るルールを作る
方が、社会全体のためではないか?
そう思った。


それに・・・
残業規制など、ぶっちぎりで仕事を
したいやつもいるだろう。
ご家族を持つ前に、一人前になろうとして、
死ぬほど努力したいと思っている若者だっているだろう。
自分は才能ないから、
家での努力、見えない場所での努力で追いつこうと
しているやるもいるだろう。


イチローは残業していないのか?
大きいことを成し遂げるためには、
小さいことの積み重ねだといったイチロー
24時間仕事しているみたいなものではないか?


グーグルの社員は、仕事と生活の
境がなくなってしまっている方もいるとのこと。


イチローやグーグル社員といった
トップの人間でなくとも、自営業の方
とかは、残業している方はたくさんいるだろう。


自分は中国で仕事をしていたことがあるが、
中国人で這い上がろうとしている方の
ハングリー精神はすごい。


また、社会的に休めないときもあろう。
例えば病院の先生とか。
助けてくれと言われたら、そこで
頑張るのが仕事だ。


・・・・・・・・・・・・・・・
もちろん、セキュリティ管理、残業を規制は
大切なものだと思う。
自分は反対するつもりはない。


でも、行き過ぎると、それは
『大人の世界のゆとり教育
みたいな感じで、賛成する気になれない。
(ちなみに、「ゆとり教育」というのは、
 自分は嫌いだ。方向転換になってよかった。)
努力したいものを規制する方向は
手放しで賛成する気持ちになれない。
そして、「仕事」ということでいえば
自分のためだけでなく、
お客様や仲間のためになんとかしてやろう
という気持ちからの働く気持ちは
一番尊いもののひとつではないか。


自分も残業規制を部下に
指示していかねばならない立場だ。


でも、
「今頑張らねばいつやるのか!!!」
というときは、
がんばらせることができるようにすることも、
大切だろうと思う。


そして、自分もそうありたいと思う。
いい仕事をして、
そしてその上で、家族とか、自由時間も
大事にしていきたい。


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PS
念のため・・・
自分は残業を賛成、推奨しているわけでは
ありません。


PS
ギターはなにか新しいものに
チャレンジしてみたいといった気分。
今週末がクラスタフリーコンサートなので、
まずは、それを楽しもうと思うが、
休日には、
新しい楽譜でも物色してみようかな。


<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20051114