何者かが重要

ピカソがかつてこんなことを言った。
「1枚の傑作を描くよりも、
 その画家が何者であるかということが
 重要である」』
ふと家で手にした古い本で、
ふと開けたページの一文であるが、
いろいろ考えてしまった。


「結局は出力だ」
ということも真理であろうが、
それとは異なった「ものいい」だ。
いろいろ心に引っかかった。


「一曲の名曲を作るよりも、
 長い期間コンスタントに自分を示す曲を
 作りつづけて、自分の表現を世に問うていくのが  
 重要である」


なんていう意味にとると、
なるほどかも。
「重要なのは、作品そのものより、
 その作品を生み出しているスタイル」
なんて表現もありかもしれない。


ピカソがいった本意は
どんなものなのだろうか・・・
 

ふと手にした本とは、
岡本太郎の「今日の芸術」の文庫本。
これの序文を横尾忠則氏が書いていて、
そのなかの一文だ。


上記の言葉のあとに、
『「岡本太郎は何者であるか」
 太郎さんほどピカソの言葉が
 ぴったりの芸術家は
 日本にはそういないのである』
と続いき、序文の締めとなっていた。


どんな本だったか、覚えてない。
明日から休日だし、中身をぺらぺらと
ななめ読みしてみようかな。



<去年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20051110