出会い、よし

今日は休日。
午後から、御茶ノ水へギターを
見にいった。


今回の目的は、
「中古のナイロン弦のギターをみる」
ことだ。


いつもナイロン弦のサイレントギターを
弾いているが、生ギターを鳴らすことも
大事だと思っている。
でも生ギターはスティール弦のみしかもっていない。
それで、ナイロン弦の生ギターを見にいこうと
思ったのだ。
しかし、
平日は夜しか弾けないので、サイレントギター
しか弾けない。
従い、
休日に弾くくらいしかできないと
思うと、本当に練習用があればいい。
「音色に個性をもっているお気に入りの一本」
ではなく、
「初心者用、練習用のプレーンなものでいいので
 中古をみてみよう」
と考えたもの。


家でちょっと早めの昼飯を食べて
14時くらいに御茶ノ水についた。
中古が目的だが、せっかくきたのだから、
いつもいくお店も覗いていこうと思い、
駅から近いお店に入る。
すると、先にきているお客さんと
店員さんの会話・・・
「今日は掘り出し物っていう感じのもの、少ないね」
「いやー、7月にずいぶん売れちゃって、今お盆後の
 入れ替え待ちなんですよ。」
・・・・・・・・・・・・・・
ふーん、そうなのか・・・・
と一瞬考えたが、納得もできる。
ボーナスが6月。そして学生の夏休み開始が
7月。そんなことを考えると、7月から8月前半で、
結構売れて、いま次の仕入れ待ちというのは、
よくわかる。
実は、家内の「洋服アウトレット情報」でも
同様のことをいっていた。
・・・・・・・・
でも、中古は違うのでは・・・
と思い、まずは、下倉セカンドハンズへ。
・・・・・・・・・
しかし、いってみて分かったが、
中古といっても、初心者用の中古はまったくと
いっていいほどなかった。
中古で15万以上する
ヴィンテージものとか、
定価30万の値下がり品とか
が多い。
また、
中古を見るつもりではないが
大手の楽器屋に入ると、
数万円の新品の初心者用ギターが結構ある。
・・・・・・・・・・・・・
以上の状況から想像するに、
ローエンドの楽器の値段は、中国などの
安いものがどんどん入るようになり、
中古の流通価値が小さくなっているのかも。
同じ数万円で、新品のギターが買えて、
かつ、それらが、それなりのものであれば
数万円の中古ギターを買う必要はなくなる。
また、
中古ギターは、購入する際は、ギターの
良し悪しが評価できる耳(技術)が必要でも
あるし。


以上、「ギターをみにくる」という目的から
すると、ちょっと残念な状況となってしまった。
それでも、一本
中古ではないが、試奏してよかったなと思うギター
が一本あったので、そのメモを。
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ギタープラネットというお店で試奏。
CREWS MANIAC SOUNDの
GRANCHAというミニギターだ。
弦長は630mm台だろうか・・・
それとも普通サイズかも。
弾きごこちはミニギターという感じはしない。
ただ、ボディーは確かにミニだ。
本体のネック側というかサウンドホールより
上の部分が特に小さい形で、
VGというメーカーのギターに似ているな
というのが自分の第一印象。
さて、音色であるが、
ミニギター、パーラーギターは、
音色がなんていうか、「ペン」とか
「ポコン」とかいった音の立ち上がりに、
そのボディーの小ささを感じる味があるのだが、
(その最たるものがウクレレ
この感じがとても少ない。
「普通の良質のギターの音」だ。
で、音量が小さい。
しかし、面白いのは、
この音量が小さいというのが、
「許せる音量の小ささ」なのだ。
というのは、
音が小さいから、強く弾くと
音量に限界がでて、さちっちゃうのだろうな
と思い、強く弾いたのだが、これが
驚いたことに、強く弾くと大きく鳴ってくれるのだ。
かつ、サスティーンも十分ある。
つまり、普通の強さで弾くと小さい音
だが、強く弾くとちゃんと大きく鳴る。
音楽的な表現のためにはとてもよい。
なお、
このギターはピックアップがついていない。
ということは、完全に
「個人が楽しむ為の」ギター。
その後、帰宅後ふとアコースティックギターマガジンに
紹介が載っていたのに気づいた。見てみると、
「大人のためのミニギター」がコンセプトとのこと
納得。
ということでいいギターだなーと
思ったのだが、お値段も納得で20万する。
お値段もそれなりの大人向けなのだった・・・。
でも、それだけの音がしているとは思う。
(自分が金持ちだったら是非ほしい・・・)

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さて、
残念ながら中古のナイロン弦ギターは
みるべきものがなかった。
ということで、その他はつまらなかったのか
というと実はそんなことなく、
大変いい時間を過ごせた。


というのは、その後、神田の本屋の方を
見にいった。
そうしたところ、いつもは行かない
裏通りに、自分のお気に入りにできる
本屋さんを2件見つけることができた。


「人との出会いは運命であり、
 必要なときに必要な人にあえるはず」
なんてことを言う人がいるが、
自分は、
「人」の部分を「ギター」と変えても同じことが
いえると思っているし、
「本」と変えてもいえると思っている。


ということで、いい本を手に入れることができた。


どうも、神様が導いてくれたような気がする。
普段いかないような道にするするといって、
看板が気になって、一旦通り過ぎるも引き返す
気になったり、いってみると、読みたい本が
目の前にあったり・・・・


すごく感謝の心となり、
終日、いい気分で過ごせた。
いい休日だった。