あさってのテーマは「古賀メロディー」

明日いけるかどうかわからんFPDの
次がクラスタ、フリーコンサートだ。
毎回、テーマを変えているが、
今回のテーマは、『古賀メロディー』だ。
ここ数ヶ月のテーマを思い返すと、
・チャーリーチャップリンの曲、
・バッハ、
・ブルース、
そして、今回といった具合・・・・

ぜんぜん、ばらばらのようだが、
裏テーマがあって、こうなっている。


チャーリーチャップリンの曲では、
ルバート部での感情移入を追った。
そうしたら、もう少しカチッと楽譜どおり
に弾いてみたくなり、バッハを。
次は、楽譜どおりに弾いた反動で、
基本的にアドリブとなるブルース。
ブルースやったら、
「自分にとっての土着の音楽ってなに?」
と考え、
日本の庶民音楽⇒演歌⇒「古賀メロディー」となった
次第。


楽譜を演奏していたら、
古賀政男氏って実はすごいのではと思い始めた。
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20060327参照)
それで、いくらか勉強してみようと思い、
本を一冊読んだ。
『「演歌」のススメ 著者 藍川由美 文春新書H14.10.20初刷』


やはり古賀政男氏ってすごかった。
古賀氏って、いわゆるヨナ抜き演歌音階の権化みたい
な人かって思っていたが、実はもともとは
日本的ではなく、次第に日本的な色合いを強めていったとのこと。
筆者は、
「古賀メロディーを一括りに「演歌」として論じているうちは、
 真の姿が見えてこないのではと感じ始めたのである。」
として、昭和初期の古賀のレコード目録を調べていた。
自分がギターを弾いていて感じたこととまったく同様の
感じでちょっとうれしい。
そして、そのレコードが渋い!!
シューベルト、ラベェル、サンサーンスグリーグ
チャイコフスキィ、ドボルザーク、アクロン
!!!
なにこれ!ってな感じだ。
加えて、ラテン音楽カンツォーネシャンソン、ギター曲多数、
さらにだ、
民謡、長唄、小唄、筝曲、清元!!
さらに、メロディーについては、
仏教でなされる声明の節回しまで
研究されていたという・・・・すごい。


ある文化を文化として認識するためには、
他の文化からみるのが必要と思うが、
古賀氏は、いろいろ聴けるだけきいて、
そして、古賀メロディーを
「オレは日本人だぜ!」
といって作り出したような感さえ、持ってしまう。


また、心意気もかっちょええのだ。


古賀氏のデビュー前後の日本というのは、
実は、ジャズがバリバリ入ってきた頃だったらしい。
東京 石井善一郎氏「コスモポリタンノベルティ・オーケストラ」
関西 井田一郎氏「ラフィング・スターズ楽団」
なんかが、でて、大学なんかでも、どんどんジャズが
なされるようになって大流行していたとのこと。


こんな状況で、クラシックギター1本の伴奏による
「影を慕ひて」
を発表するのだ。


この心意気!!


ホントかっこいい。


クラスタでの演奏、気合をいれて演奏しよう。