「答えがまず先に見える」

著名な外食産業社長さんのインタビュー記事。
「どうしてそんな経営戦略とったんですか」
という問いかけに対しての答えだ。
もちろん、その経営戦略があたっちゃって、
「あたった」ということは、
「その前には、他はやっていない」
すなわち思いついていないということだ。
外食産業の経営だから、技術的に絶対できないということではない。
そこで、じゃなんで思いつけたのよ?というのがインタビューの意味だ。
答えが面白かった。こんな感じだったと思う。
『ずーーーっと考えると、ある時答えがぱっと見えるんです。
で、そっからその理由を後付けするんです。
これが大変、でも面白いともいえる。
答えはわかってて、あとはいかに皆を納得させるか?
最終的には1枚の紙で誰でも分かるように示します。』
『さぞ、いっぱいアンケートとかしたんでしょうね』
『いや、全くそれは意味を成しません。
やらない訳ではないですが、やってでてくるのは、
「やっぱりね・・・」という答えのみです。それが
自分の予想とあまりに違っていた場合は、
経営者として経営感覚としては、
かなり悪いといわざるを得ません。
それにアンケートとかでわかることはすなわち
みんなが思っていることで、そこから出す答えは
おそらくはずれではありませんが、みんな同じ事
をしているということですから・・・』
こんな感じだったと記憶している。
これって、物理学者や、数学者と同じだ。
物理学者は壮大なスケールでこれを実施しているが、
「次どうするか?」
チームでもなんでもリーダーは必ずこの問いかけを
用意しなければならない。
また、野球なんかでフォームの改造するときとかも
あるかもしれない。
自分も過去、答えが先にみえたという瞬間は、
いくつかあった。とてもエキサイティングな経験だった。