フラットピックの形状・材質 

フラットピックは様々な形があるが、一般的なのは、三角のおにぎり型とティアドロップ型の2種類だろう。自分はストロークでは三角、単音メロディーのときは主にティアドロップを使っている。どちらの場合も、硬さはハード。ソフトもストロークで使うには悪くはない。そのぺちぺちした音が効果音となることと、音の粒を勝手にそろえてくれるというところがメリットだ。しかしこれは、裏返して言うと音の強弱をピックが勝手に付けてしまっているような感じであり、自分はそれがあまり好きになれない。 
フラットピックの弾きごこちは、今書いた「厚さ」によるところが大きいが、じっくり比較すると同じに思えるようなものでも微妙に材質が違えば出音も変わる。1つ1つ同じ音がでるものはない、といえそうに思えてくる。本当に単純な形と材質のものだが奥が深い。最近は、珍しい材質のものをみかけるようになった。自分はそういったものを見ると、とりあえ、使ってみたくなる。つい最近では、石や木でできたのが気になった。ただ値段が高い。2000円とか3000円とかするのもある。現在手に入りにくくなってしまったベッコウ並だ。「ただ使ってみたいだけ」の自分には高すぎる。よってそれらは使ったことはない。でもいつか使ってみたい。
ところで、故チェットアトキンスの後継者といっていいだろうトミーエマニュエルは、通常は、フラットピックを持たないが、フラットピックを親指と人差し指で持って、それと中指、薬指を使ってギターをバリバリ弾くこともする。その演奏もとてもすばらしい。将来どうしてもフラットピックでのフレーズがほしい状況になったら、このスタイルの演奏をチャレンジしてみようかなと思っている。