ナイロン弦のテンション

最近は、イタリアのガリというメーカーの弦を使っている。その弦を張ったサイレントギターを、クラスタでマスターに試奏してもらったところ
「やわらかすぎて、弾きにくい」
とのこと。そんなこともあり、同じガリのハードテンションの弦を試してみた。同じメーカーにしたのは、メーカーが違うと、「あるメーカーのハードはあるメーカーのソフト程度」といったことは全く珍しくないからだ。ちなみに、自分はハードテンションはあまり好きでない。サイレントギターをメインとする前は、スチール弦をメインギターとしてきたが、先述のとおり、スチール弦の”ハード”は本当にハードだ。確かに音はいいのだが、でも、そのいい音を得る為には、右手も左手も本当に痛いし、爪などのダメージも小さくない。とても好きにはなれない。ということで、ナイロン弦とはいえ、”ハード”という文字だけですでに抵抗感があった。しかし・・・使ってみると思いのほかよかった。カレーは、辛くなくてはカレーでない、とクラスタのマスターがいいそうだが、(マスターは本当の本当に辛いもの好き)確かに夏のカレーは辛くて参ってしまう寸前くらいのぎりぎりくらいがうまい。その辛さは、「さわやか」に通じてたりする。
ナイロン弦のハードテンションの弦については、そんな爽やかさを感じた。それまで使っていたノーマルテンションは、これと比べるとちょっと甘口すぎたと感じる。(嫌いではないが・・・)ナイロン弦のハードテンションというのは、スチール弦で味わった文字通りの”ハード”ではなく、”クリア”という感じなのかなと思った。以上、とても気に入ったので、ナイロン弦については、ハードというのを毛嫌いせずに選択肢として使っていくことにしている。概ね、自分はハードテンションの方が好みのようだ。 

なお途中でも書いたが、弦というのは、ギタリストにとっては、とても気になるものらしく、インターネットで、ブログとかホームページとか探してみると、けっこうこだわりをもって、使用レポートをまとめているサイトがあって面白い。そういった方の意見も参考にさせていただきながら、これからも時々違った弦を試していきたいと思っている。