はじめに

自分は極普通のサラリーマンで、毎日寝る前に30分くらい、ギターを弾くことを趣味としている。
「仕事は生きるために必要だが、趣味のギターも生きるために必要だ。」
と言い切ってみたい。表現することなくしては人生つまらないから。
そんな気持ちで、ギターのソロ演奏を趣味として楽しんでいる。

1965年生まれで、ギターを始めたのは、中学一年で、12,3才くらい。だから、その間ずっとギター弾き続けていれば、ギター歴四半世紀以上の大ベテランギタリストで、腕前も相当!・・・・・だったかもしれないが、実は、そんなことは全くなく、学生時代は野球部で、ギターはたまに弾く程度。その後も仕事や、家庭の事情なんかがいろいろあって何度も何度も、
「ギターなんてやめた。」
という状況があった。

クラシックギターの教育なども、もちろん受けたことは無く、いわゆるフォークギターのコード弾きからのスタートで、楽譜も読めず、専らTAB譜に頼っている。そんな自分が、
「ギターが一番の趣味です」
と言い切れるくらいギターを毎日弾くようになったのは、35歳以降、本当に毎日に近い状況になったのは、37歳以降だ。

ふたつのきっかけ、というか理由がある。
ひとつは、サイレントギターを手に入れたこと。自分はエレキギターがあまり好きではなく(生音での薄っぺらい感じの音が好きでない。ちなみに今は、アンプを通して出てくる音やディストーションを使っての音は嫌いではなくなった)アコースティックギター弾きなのだが、社宅に住んでいるため、仕事が終わった夜中では、気持ちよくギターの音を出すことができない。毎日気持ちよく弾く環境がなかったのだ。
しかし、サイレントギターのおかげで、いまや夜でも、家族、近所に気兼ねせず演奏が楽しめるようになった。
もうひとつは、東京国分寺クラスタというライブハウスで、月一回、ギターのソロ演奏の演奏会に出るようになったことだ。(住んでいるところは横浜なので、ちょっと遠くて大変…)
人前で弾くのは勇気がいるし、精神的に傷つくこともあるが、そんなことを吹き飛ばしてしまうくらい楽しい瞬間がある。

今、ほんとにギターという趣味が楽しい。

そんな趣味のギターとの付き合いの中から、考えたこと、感じたことをそのまま綴ってみた。
同じようにギターを楽しんでいる人や、ギタリスト以外でも音楽を趣味としている方に、楽しんでもらえればと思う。