1000-06-01から1ヶ月間の記事一覧

学生時代に聴き漁った筝曲

学生時代自分は九州の福岡にいたのだが、前述の中川イサト氏の話もあり、琴や三味線のコンサートがあれば聴きに行こうと決めていて、いろいろ聴きにいった。 心に残っているのは琴の演奏で、故沢井忠夫氏の演奏はすごかった。実は自分が見にいったコンサート…

中川イサト氏の記事から

中学生になり、ギターを弾くようになり、中川イサト氏の「1310」というインストアルバムが大好きになった。ここから中川イサト氏の話をいろいろ雑誌などでみているうちに、ある記事を目にして、また「日本の音楽ってなんだ」ということを考えるようになった…

幼少期に聞こえていたもの

とはいえ、自分は他の方と比べると、家庭環境としては日本の伝統的な曲(と自分が思えるもの)によく接していたと思う。親父が民謡が大好きで、風呂に入っているとき、および休日で庭仕事をしているときなどよく歌っていた。またそういった民謡のテープがよ…

6-6  日本の音楽

時々作曲をするなかで考えることがある。 「バッハは西洋の古典、ブルースは黒人のルーツ音楽。では自分にとってのルーツ音楽ってなんだろう」 自分を省みてみると、一番疎い音楽が日本の伝統音楽かもしれない。自分は日本人なのだが・・・。 もちろん、子供…

完全フリー

自分は時々、「完全フリーの演奏をしたい」との欲求に駆られるときがある。 2人、もしくは3人でやりたい。1人だと、やはり自分の殻からでるのは難しい。ということで、時々フリーコンサート終了後にセッションをやるのだが、やはり普通はジャズやブルース、…

クラシックの中のジャズ性

クラシックの演奏家は、多くの人が即興演奏家、すなわち今でいうジャズ奏者だったのではと自分は思っている。モーツアルトもベートーベンも。ベートーベンの変奏曲などジャズそのものなのではないかと思う。また、教会音楽、特にオルガン音楽はそもそも即興が…

ソロギターのジャズ 

ソロギターで「その場で好きなように」ジャズを弾く事は難しい。なにせソロとバッキングを一度にやることだけでも難しいのだから。 でも、ジャズスタイルでなくとも、「口笛吹くように自由な感じ」で弾きたいという気持ちがある。ということで、ジャズとまで…

歌心からのジャズ

自分にとってのジャズの捉え方は、「歌の発展」という考え方だ。 ここでいう「歌」とはメロディー、すなわち曲の主旋律のことだ。ある曲を覚えるとき、もちろんメロディーを演奏する。何度も練習すると上手にメロディーを演奏できるようになる。メロディーは…

音楽を楽しむためのジャズ 

「最先端のジャズってなんだろう」 というプロの世界のことを思いながら書いたのが上記だが、でもジャズってそんなに力まなくてもいいもんだと思う。 自分がジャズはいいものだなと思っているところは、ジャズがアドリブ、インプロビゼーションということを…

ジャズ

「ジャズ」というと、「テンションコードを使い、4ビート」という「スタイルとしてのジャズ」がある。巷の楽譜集でも「ジャズ風アレンジ〜」というのを見つけるのは難しくない。でも、もちろんそれらは「ジャズ風」であって、ジャズではないだろう。どんなに…

6-5  ジャズ 歌心からの距離

ジャズについて、好きな音楽ジャンルということもあり、好き勝手綴ろうと思う。 完全に個人的な見識で書いているので、間違いがあるかもしれないし、違う解釈もあるだろう。でも、音楽なんて自分がどう感じるかだと思っているので、それもいいだろうと思って…

透明な音楽 

目立たないことを目的とした(という言い方でいいのか、よくわからないが)音楽、BMGについて書いたが、音楽自体も重要なポジションを占めるBGMというのもある。強制的にある雰囲気を作るためのBGMだ。 例えば小学校の運動会では、演歌はまず間違ってもかか…

どういうところでBGMは必要か?

一言で簡単にいうと、会話を気楽にしたいところでだ。 一番会話がしにくい状況とは、音が全く無く、不特定多数の人が廻りにいるような状況だろう。自分の話を聞かれるようなのがいやだし、聞きたくないのに聞こえてしまうのもいやなものだ。こういった環境で…

環境音楽、BGM 環境音楽

自分はエリックサティを嫌いではないが、なんとなく聴かせるという音楽、BGMというのだろうか、そういうものは、あまり好きではない。聴きたくない場ではなにも音はなっていないほうがいいし、聴きたいと思ったとき聴きたい音楽を聴きたい。それでは、 「BGM…

6-4  透明な音楽;映画音楽、環境音楽

音楽には、音楽がメインでなく、映像やお芝居といったものと同時に流される音楽や、BGMとしての音楽もある。本節はそれらについて思っていることを綴ろう。

6-3  バッハの音楽

ある時期1ヶ月くらい毎日のギターで弾く曲をバッハの曲のみに絞って黙々と弾いたことがあった。市販の雑誌に載っていた楽譜を3曲集めて、その3曲をそればかり弾いた。「G線上のアリア」、「主よ人の望みの喜びよ」、「リュート組曲からのブーレ」以上3曲だ。…

音以上のものを表現していきたい

こんなことを考えるようになったのは、30台半ばを過ぎてからだ。 自分でも仕事を持って、その仕事に懸命に取り組んで評価されてうれしかった、といった経験を、何度か経験した。そんな中で、人が表現するものは、その人の取組方みたいなものが、必ず表れる…

ヒストリーまで聴きたい

演奏を聴くとき、自分はその方が「ご自宅で一人で弾いているときの姿」を想像する。単なる気持ちの持ち方なのだが、そうすると、その方がどんなふうに弾きたいのかが、より集中して聴けるような気がするのだ。 絵をみるときも、ときどきそのような見方をして…

『対談 ウェインショーター × 菊池成孔』 

ふと手にしたintoxicate(イントキシケイト)というTOWER RECORDの無料配布雑誌が面白かった。隔月発行の2005年の11月59号。CDを紹介するための雑誌だ。この59号は、「日本とジャズ」というのが、特集になっていて、最初の記事は、なんと『対談 ウェインショ…

感動する音楽とは?

この問いかけは、この拙書で自分が表現したいもののひとつであり、すでに何回か同じようなことを書いてきている。自分がいつも考えてしまうことのひとつでもある。この問いかけに関するある記事を紹介したい。

6-2  音以上のものが見える?

技術的に高度だが、感動できないという音楽もある。 一方、技術的にはどうってことがなくても感動できる音楽もある。 感動する音楽とはどういうものだろう?

美しさという観点をもつ趣味を持とう。 

以上のような考えから、音楽とか、絵画とか、鑑賞を含めて「美しさ」にかかわる趣味というのはよいものだと思う。そしてその趣味から得られた感性を使って、自分を作っていきたいし、身近なものを手に入れていきたいなどと思う。 「よし、今日もギターを弾こ…

美しさを感じる感性 

「美しい」と感じる感性は、実はとてもプロ的だ。 「失敗学」で、有名な畑村洋太郎氏はその著作の中で、「ある道具(機械)がよいか悪いかは見ただけでわかる」と書いていた。よくわかる。自分も自分の仕事の図面は、一目見ただけで「やばい!」とか、「これ…

「美しさ」を感じてる? 

今の社会、いっそう芸術を欲する心が必要とされていると思う。 昨今、一般的な知識を得ようと思うと、インターネットがあるので、それなりに答えを探すことができる。探すのは結構簡単だ。そしてそういった探すのが簡単な知識は、あっという間に広がってその…

鑑賞することも芸術だ。 

江戸時代においても、河原者と言われはしても、河原者はちゃんと河原者として認められていた。芸術は必要だという認識はあったのだと思う。 今も同様だろう。明日から、 「野球はお金がないので、禁止とします。イチローはもうみられません」 などということ…

アマチュアにとっての芸術は?

じゃあ、芸術というのは、一部のプロのもので、一般大衆のものではないのか、というとそんなことはない。むしろ逆だと思っている。芸術というのは、まずもって、自由さというか「好き勝手」であるべきと思うが、「好き勝手することと、それで生計を立ててい…

プロは生まれながらにしてプロ

だから、芸術で身を立てる人というのは、ある意味病的にその芸事が好きな人に限られると思う。 「それなくしては俺の存在価値はない」 と自他共に言い切れる性質を持った人だと思うのだ。特に江戸時代のように”河原者”等という文化があった日本においてはそ…

河原者(かわらもの) 

でも、「生きるのに必死にならざるを得ない社会」は、芸術家に冷たい。当たり前だ。人が一生懸命田畑を耕しているとき、芸術に一生懸命というのは、ある意味遊び、すなわち、なにも生産的でないもの、に夢中になっているということだ。 だから江戸時代、百姓…

芸術するのが人間 

自分は、「芸術があるからこそ人間」と思っている。 芸術ってそもそも無駄なものだと思うが、無駄無くしては、人間が人間らしくない。「無駄なところを一切ほしがらないこと、イコール野生」であって、犬や猫や野生の動物は「楽しいから獲物をいっぱいとろう…

芸術って必要? 

音楽でも美術でも、芸術一般について、まずもっての一番シンプルな問いかけは、 「芸術って必要なの?」 というものだろう。自分も自問自答するときがある。それと同時に、 「こんなに楽しいんだったら、これを職業にできないかな」 ということが、その問い…